デジイチ入門

提供: JUNKWIKI(ジャンクウィキ)
一眼レフ入門から転送)
移動: 案内検索

ここから始まる写真部ガチ勢への第一歩。

そもそもデジタル一眼カメラって?

様々なものが当てはまりますが、基本的にフィルムに光を当てるのではなく、センサーに光を当てて、画像を記録します。
フィルムと違い、気軽に画像を見れたり、消去できるのが特徴です。

種類と特徴

  • 携帯(スマートフォン)のカメラ
ほとんどの人が持ってるいると思われるカメラ。
手軽であるが、ズームはデジタルズームのため画質が劣化しやすい。
また、暗いところではノイズが目立つ。
ただし、一部にはカメラ機能に特化したモデルもあるため、それらは例外。
  • コンパクトデジタルカメラ
多くの人が持ってるいると思われるカメラ。
手軽で、光学ズームできる機種が大半。
しかし、暗いところではノイズが目立ちやすいものが多い。
ただし、近年では上位機種で手軽に綺麗に撮れるモデルもあり、それらは比較的暗いところでも撮れる。(ただし高い)
  • ミラーレス一眼
コンデジとデジタル一眼レフのいいとこ取りを試みたジャンル。
本体がコンデジ並の大きさで、レンズはデジタル一眼より小さいというハイブリッド。
画質もデジタル一眼レフと大きな差はなく、暗いところにも比較的強い。
ただし、オートフォーカスが迷いやすい、バッテリーの持ちがコンデジ並などの欠点はある。
  • デジタル一眼レフ
プロが使っているとかそういうのはコレ。
ミラーが入っていて、ファインダーがあり、それを覗いて写真を撮影することが主。
ただし、近年ではコンデジのように液晶で被写体を確認しながら撮影も可能。
大きく、重いが、オートフォーカスは暗いところでも迷いにくく、レンズやアクセサリー類も豊富。

何を買おう?(本体編)

迷っちゃうよね。

種類は?

基本的に、一眼レフとミラーレス中心でお話が進みます。

  • 日常を手軽に記録したい
→ ケータイ
 手軽さでは一番。
  • 日常を「綺麗に」記録したい
→ コンデジ
 ケータイより一歩進んだ撮影に。
  • お手軽に写真を「作品」にしたい
→ ミラーレス一眼
 レンズ交換の楽しみを手軽に。
  • どんな場面も「作品」にしたい
→ 一眼レフ
 いつでも何処でも最高のパフォーマンスを発揮する。

センサーサイズは?

何を重視するか。

  • APS-C
一般的な一眼レフに採用されている。
コストと画質のバランスがよく、そこそこISO感度を上げたくらいでは破綻しない。
採用する機種も多いが、本体とレンズは少々大きめになる。
35mm換算の焦点距離は1.5倍(CANONのみ1.6倍)
  • フルサイズ
上位の一眼レフに採用されている。
フィルム時代の35mm版と同じ大きさのセンサー。
コストは高いが、画質はAPS-Cを超え、相当ISO感度を上げても破綻しない。
また、フィルム時代のレンズを表記通りの焦点距離で使える利点もある。
ただし、APS-C用のレンズは周辺が欠けてしまう。
35mm換算の焦点距離は1倍。(表記と同等)
  • フォーサーズ(4/3インチ)
OLYMPUSやPanasonicが採用している規格。
APS-Cより小さく、他のセンサー(3:2)と違い、比率が4:3になっている。
レンズは小さめだが、ISO感度の上限は少し低め。
35mm換算の焦点距離は2.0倍。
  • 1インチ
Nikon1が採用している規格。
レンズ交換式の一眼ではかなり小さめの規格。(コンデジで採用している場合もある)
高速性に優れ、連写に強く、レンズも小さめだが、ISO感度の上限は(一眼用にしては)低い。
35mm換算の焦点距離は2.7倍。
  • 中版
PENTAX645が採用している規格。
昔の中版カメラと同じサイズのセンサーを使用している。
コストはべらぼうに高く、レンズも大きいが、ISO感度の上限は群を抜く。
お金持ち向け。

メーカーは?

簡単に。詳しくは各メーカーのカメラの特色を参照。(ただし、一部メーカーのみ)

  • CANON
デジイチでトップシェア。一眼レフならここかニコンで選んでおけば(ほぼ)間違いなさそう(適当)。プロ向けのフルサイズ機から入門機まで幅広く揃っていることが特徴。
古いレンズは非対応の場合もあり、ややマイナス面ではあるものの、新しいレンズラインナップが純正・サードパーティとも多いので目立った問題にはならない。
ミラーレス機は製品の中ではメインでないためか専用のレンズこそ少ないものの、マウントアダプターで一眼レフ用のレンズがミラーレスでさほど違和感なく使えるのが特徴。
現行の製品名は、一眼レフが基本的に「EOS *D」で、*には数字が1~3桁入る。桁数少ない方がグレード高い。一桁の奴は世代によって「Mark II」とか付いたりもする。ミラーレス一眼は「EOS M*」で*は世代。
  • Nikon
こことCANON合わせて9割程度のシェア。CANONと同じく、プロ向けのフルサイズ機から入門機まで幅広く揃っていることが特徴。
大きな特徴として古いレンズが使えるため、膨大な種類のレンズを使えること。ただし、加工が必要だったり、様々なバリエーションが存在するなど難しい部分もある。
ミラーレス機は小型センサーだが、その分コンパクトで、取り回しは良い。また、防水対応のモデルも存在する。
現行の製品名は、一眼レフが「D*」で、*には数字が1または3~4桁入る。1桁、3桁モノはフルサイズ機。
ミラーレスは、「Nikon1 *」で、*にはアルファベットと数字が入る。アルファベットが製品のデジタルかフィルムかを、数字が世代を表す。(Dfは例外)
  • PENTAX
製品ラインナップこそ上2社と比べ少ないが、中版機を唯一展開している。
一眼レフとしては比較的小型なボディが多く、ズームレンズが少なめで単焦点レンズのラインナップが多め。
特に防塵防滴機能をアピールしていて、レンズもそれに対応しているものが比較的手軽な価格帯からある。
また、Nikonほどではないが、古いレンズを使え、ボディ内手ブレ補正もそれらに対応している。
ミラーレス機は小型・軽量・手軽さを重視しており、「レンズ交換式コンデジ」がそのまま当てはまる。
  • OLYMPUS
ミラーレス一眼ではトップレベルのシェア。
かつては一眼レフ機を展開していたが、今ではミラーレス機のみ。
ミラーレス機のラインナップは豊富で、他社と比べても選択肢は多い。
レンズマウントがPanasonicと共通で、互換性を持つ。
ただし、OLYMPUSはボディ内手ぶれ補正を採用しているが、Panasonicはレンズ内手ぶれ補正が主だったり、レンズ補正用のデータの有無など細かいところで違いがあるため注意が必要。
また、センサーサイズがフォーサーズといわれるやや特殊なものなことが賛否両論なところか。
  • SONY
ミラーレス一眼では存在感を増しているメーカー。
唯一、フルサイズミラーレス一眼を出している。
動画撮影に強いのが特徴で、一眼レフ用レンズのラインナップは旧ミノルタレンズも使用できるため、それなり。
ミラーレス機用レンズは不足気味であるが、純正マウントアダプターを使うことで、同社一眼レフ用のレンズが使用できる。
他社レンズ用含めてマウントアダプタが一番豊富なのが一番の魅力かもしれない。(AFが効くものまである)
一眼レフ機・ミラーレス機共に電子ビューファインダー(EVF)を採用。様々なデータがファインダーで確認できる。また、かつては光学ファインダーの一眼レフ機もあった。
  • FUJIFILM
ミラーレス機をいくつか出している。
かつては一眼レフ機(NikonFマウント機)も出していたが、現在はミラーレスのみ。
レンズラインナップが少ないため、メインとしては少々選びにくい。
しかし、レンジファインダー兼EVF搭載機や他社と高感度に強い独自センサーを搭載するなど個性的かつ実用的な面も多い。
さらに中判ミラーレスを出すとか出さないとか…。
  • Panasonic
ミラーレス一眼のはしり。
ラインナップはそれなりにあり、ミラーレスらしい小型な機体から一眼レフ機とさほど変わらない大型な機体まで展開している。
また、動画を重視している傾向があり4K動画にいち早く対応した。
さらに、レンズマウントがOLYMPUSと共通で、互換性がある。
センサーサイズがフォーサーズとやや特殊。

何を買おう?(レンズ編)

レンズの種類は?

  • 単焦点レンズ
表記例(35mmF1.8)
焦点距離が固定(ズームできない)なレンズ。
自分の足で写真に入れたいものを調整する必要がある。
比較的安価でも明るく描写のよいレンズがあり、ハズレは少ない。
ぼかし表現など様々な作品が撮れるので、オススメ。
  • 低倍率ズームレンズ
表記例(18-70mmF3.5-4.5)
焦点距離がある程度可変なレンズ。
ズームリングを操作することで、ある程度自分の写真に入れたいものをコントロールできる。
安価なものから高価なものまで幅広くあり、ラインナップは一番多い。
ピンキリではあるが、作品を撮る際でも記録用とする場合でも使える万能選手。
  • 高倍率ズームレンズ
表記例(18-300mmF3.5-6.3)
焦点距離の可変幅が大きいレンズ。
ズームリングを操作することで、自分の写真に入れたいものを大抵コントロールできる。
1本でだいたいのものを撮れる魅力はあるが、明るいレンズがなく、望遠側を使わないかぎりボケが出にくいのが難点。
記録として使う場合、荷物に制限がある場合は便利。過度な期待は禁物。

レンズの焦点距離は?

[]内は35mm換算で考えてください。(センサーサイズ別で換算してください)

  • 標準域[50mm等]
コレがあればとりあえずは想像している普通の写真が撮れる。
だいたい自分の見ている風景と同じくらいの景色を切り取れる。
とりあえずで、持っておいても使いやすい焦点域。
  • 望遠域[200mm等]
遠近感が少なくなるため、実際は離れているものでも近くにあるように撮影できる。
他の焦点距離に比べて暗く、重いレンズが多いが、ぼかし表現はしやすい。
あまり多くの部分を切り取るのには不向き。
遠くのものを大きく撮りたい場合などにどうぞ。(鳥とか)
  • 広角域[35mm等]
広い範囲のものを映せるだけでなく、遠近感が実際以上につく。
多くのものを切り取れる反面、被写体が小さくなるために何を写したいかがわかりにくくなる。
また、ぼかし表現は苦手であるが、被写体に近寄ったりすればある程度は可能。
風景などをいっぱいに写したい場合にどうぞ。

レンズの機能は?

  • 手ぶれ補正
手ブレを軽減してくれる機能。
本体内に同機能があるメーカーは搭載していない場合が多い。
古めのレンズや安めのレンズは採用していないケースもある。
  • マクロ
被写体を大きく映せる。
物によっては0.5~等倍で写すことも可能。
また、大きく写すために、被写体に大きく寄れるレンズが多い。
普通のレンズに備わっている「なんちゃってマクロ」もあれば、マクロに特化したレンズもある。
ピント合わせはシビア(合う範囲が狭い)で、被写体との距離によってF値が変動する場合がある。
  • フルタイムマニュアルフォーカス
オートフォーカスに設定中でもマニュアルフォーカスでのフォーカスをサポートしているレンズ。
そのため、自分でピントを詰めやすい。
メーカーによっては別の機能のほぼ同等のものを実現していることもある(Tokinaとか)

レンズのオートフォーカス用モーターは?

  • ボディ内モーター
レンズ内にモーターがないタイプ(CANONは存在しない)
コストが安いがオートフォーカスは遅めな傾向(PENTAXは他社よりやや速い)で、うるさい。
また、本体にモーターがなければオートフォーカスできない(Nikonは注意)
  • DCモーター
多くのレンズが使用している一般的なモーター。
オートフォーカスはボディ内モーターより速いが、遅め(PENTAXは例外でそこそこ速い)。
また、動作音も気になる(PENTAXは比較的静か)
  • ステッピングモーター
近年採用が増えたモーター(CANON)
比較的静粛で、オートフォーカスも速い。
オートフォーカスが滑らかなので動画にも向く(らしい)
  • 超音波モーター
近年はだいぶ多くのレンズが採用している。
オートフォーカスは速く(PENTAXは他社より遅め)、静か。
コストやレンズの大きさによって、リングタイプと通常のモーターのようなタイプがある。
前者のほうが高速で静か。

撮影してみよう

まずはオートで

わからないなら、まずはオートで撮ってみよう。それでも綺麗には撮れるはず。

細かく設定してみよう

自分でこうしたい!っていうのがあればいろいろ弄ってみよう。

明るくしたい 設定項目名 暗くしたい
上げる▲
(ノイズが多くなる)
ISO感度 下げる▼
(ノイズが減る)
どれだけセンサーで取り込んだ光を増幅するかの値。
ISO感度が高いほど、僅かな光でもとらえることが出来る一方でノイズが増えてしまう。
必要以上に上げないようにしよう。
下げる▼
(ブレやすくなる)
シャッタースピード 上げる▲
(ブレにくくなる)
シャッタースピードは、シャッターが開いている時間のこと(露光時間)で、1/100秒のように表す。
つまり1/30より1/60の方がブレにくいが、光を取り込む時間が短くなるため、暗くなってしまう。
下げる(開く)▼
(前景・背景がボケる)
絞り(F値) 上げる(絞る)▲
(ボケにくくなる)
絞りを開くとピントの合う奥行きが狭く(被写界深度が浅く)なり、ピントが合った場所以外ぼかしたようになる。
また、光を多く取り込めるため、明るく撮れる。
絞ればピントの合う奥行きが広く(被写界深度が深く)なり、全体がクッキリ映るが、光を取り込みにくくなるため、暗くなる。

細かく設定するものを決めよう

すべて自分で設定して、撮影するというのもそれはそれで楽しい。
でも、場合によってはシャッターチャンスを逃したり、失敗写真ができることになる。
カメラのモードを理解して、より撮影を楽しく、綺麗に撮ろう。

モード 設定できる項目 特徴
Pモード
(プログラムモード)
ISO感度
露出補正
シャッタースピードや絞りをカメラが自動で割り出して撮れる
Aモード
(またはAvモード、絞り優先モード)
絞り
ISO感度
露出補正
絞り(被写界深度)を決めると、シャッタースピードをカメラが自動で割り出して撮れる。
Sモード
(またはTvモード、シャッタースピード優先モード)
シャッタースピード
ISO感度
露出補正
シャッタースピードを決めると、絞りをカメラが自動で割り出して撮れる。
Mモード
(マニュアル露出モード)
絞り
シャッタースピード
ISO感度
シャッタースピードと絞りを自分で決める(露出アンダーオーバーはカメラが割り出してくれる)