「ガバガバメモリ解説」の版間の差分
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; DDR(Double Data Rate)-SDRAM | ; DDR(Double Data Rate)-SDRAM | ||
: DDRメモリでは一番古い。それまでのSDR(Single Data Rate)SDRAMの倍の2bitずつでデータを送受信できることが特徴。 | : DDRメモリでは一番古い。それまでのSDR(Single Data Rate)SDRAMの倍の2bitずつでデータを送受信できることが特徴。 | ||
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; DDR4-SDRAM | ; DDR4-SDRAM | ||
− | : 現状はLGA2011- | + | : 現状はLGA2011-3のみの採用。今後の主流。 |
: 端子が斜めになっている(らしい)特徴を持つ。 | : 端子が斜めになっている(らしい)特徴を持つ。 | ||
: 容量は4GB以上から? | : 容量は4GB以上から? | ||
− | == | + | ===形状による区分=== |
− | + | 見た目でわかる。 | |
; DIMM(Dual Inline Memory Module つまり両面実装) | ; DIMM(Dual Inline Memory Module つまり両面実装) | ||
: 現在のデスクトップPCの一般的なやつ。長いよ。 | : 現在のデスクトップPCの一般的なやつ。長いよ。 | ||
; SO-DIMM | ; SO-DIMM | ||
: 現在のノートPCの一般的なやつ。短いよ。 | : 現在のノートPCの一般的なやつ。短いよ。 | ||
+ | ; フルハイト | ||
+ | : デスクトップ向けのフツーのやつ。 | ||
+ | ; ハーフハイト | ||
+ | : デスクトップ向けのフツーのやつの半分の高さのやつ。 | ||
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ここから難しくなる。 | ここから難しくなる。 | ||
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; Buffered | ; Buffered | ||
: フツーのメモリ+バッファメモリ。サーバーやワークステーション向けのメモリ。 | : フツーのメモリ+バッファメモリ。サーバーやワークステーション向けのメモリ。 | ||
− | : | + | : メモリ同士の同期を取るためのバッファがあり(モジュールの真ん中らへんに多分ある)、大量に挿してもだいじょーぶ。 |
: ただし、バッファの分高価になり、速度も劣る。 | : ただし、バッファの分高価になり、速度も劣る。 | ||
: 普通のPCに挿した場合、動かない場合がある。(そもそもソケットに入らない場合すらも) | : 普通のPCに挿した場合、動かない場合がある。(そもそもソケットに入らない場合すらも) | ||
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: エラー訂正機能なしのフツーのメモリ。一般的にPC用といったらコレ。 | : エラー訂正機能なしのフツーのメモリ。一般的にPC用といったらコレ。 | ||
− | : | + | : エラー訂正の機能を持たないが、1bitのエラーを検知可能。 |
: 安価で速い。 | : 安価で速い。 | ||
; ECC | ; ECC | ||
: エラー訂正機能ありのメモリ。サーバーやワークステーション向けのメモリ。 | : エラー訂正機能ありのメモリ。サーバーやワークステーション向けのメモリ。 | ||
− | : | + | : 1bitまでのエラーを訂正可能で、2bitまでのエラーを検知可能。 |
− | : | + | : ただし、エラー検知のためのチップが必要なため、高価で遅い。 |
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+ | ==その他の区分== | ||
+ | ; LV(DDR2Lなどで表記) | ||
+ | : 低電圧版。DDR2なら通常が1.8Vだが1.5Vで動作し、DDR3なら通常1.5Vだが1.35Vで動作する。 | ||
+ | : マザーボードとメモリーコントローラー(CPUやチップセットに内蔵)の対応が必要。 | ||
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+ | ; LP | ||
+ | : 超低電圧版。モバイル機器向けなので割愛。 | ||
==メモリの速度ランク== | ==メモリの速度ランク== | ||
− | ややこしいけど、覚えよう。 | + | ややこしいけど、覚えよう。<br> |
+ | 使いそうなとこだけ。<br> | ||
+ | 最大転送速度は、あくまでメモリの最大転送速度であって、それ以下の速度しか出ない場合もある。<br> | ||
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+ | ! メモリ上の表記 !! 種別 !! 最大転送速度[MB/s] !! メモリクロック(バスクロック)[MHz] !! 相当する型番 | ||
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+ | | PC2-4200 || DDR2 || 4200 || 133(266)|| DDR2-533 | ||
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+ | | PC2-5300 || DDR2 || 5300 || 166(333) || DDR2-667 | ||
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+ | | PC2-6400 || DDR2 || 6400 || 200(400) || DDR2-800 | ||
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+ | | PC3-8500 || DDR3 || 8500 || 133(533) || DDR3-1066 | ||
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+ | | PC3-10600 || DDR3 || 10600 || 166(667) || DDR3-1333 | ||
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+ | | PC3-12800 || DDR3 || 12800 || 200(800) || DDR3-1600 | ||
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+ | | PC3-15000 || DDR3 || 15000 || 233(933) || DDR3-1866 | ||
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+ | | PC3-17000 || DDR3 || 17000 || 266(1066) || DDR3-2133 | ||
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+ | | PC3-19200 || DDR3 || 19200 || 300(1200) || DDR3-2400 | ||
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+ | 書いた人でも勘違いしてたので、こう覚えよう。<br> | ||
+ | DDR2はメモリクロックの2倍がバスクロック。<br> | ||
+ | DDR3はメモリクロックの4倍がバスクロック。 | ||
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+ | ==メモリのレイテンシ== | ||
+ | これを気にする人は相当コア。<br> | ||
+ | メモリの遅れを数値化したもの。<br> | ||
+ | 基本的に数字が低ければ低いほど速い。<br> | ||
+ | CL9-9-9-24のような表記をする。(詳しい内容まではわからないので割愛)<br> | ||
+ | これによって微妙に速度ランクが変化する場合がある。(例としてPC3-10600がPC3-10666になったり)<br> | ||
+ | 基本的には気にしなくて良いが、新しい世代のメモリほどこの値が大きくなる傾向があることは覚えておこう。<br> | ||
==メモリの表記== | ==メモリの表記== | ||
− | + | ===総復習=== | |
− | 例.PC2-6400 Unbuffered non-ECC | + | 例.PC2-6400 Unbuffered non-ECC<br> |
*最前が世代を表す。DDRならPC、DDR2ならPC2、DDR3ならPC3、DDR4ならPC4。この今回の場合は、DDR2。 | *最前が世代を表す。DDRならPC、DDR2ならPC2、DDR3ならPC3、DDR4ならPC4。この今回の場合は、DDR2。 | ||
*その後ろが速度ランクを表す。[表記の数字]MB/sの転送速度を持つ。今回の場合は、6400MB/sの転送速度を持つ。 | *その後ろが速度ランクを表す。[表記の数字]MB/sの転送速度を持つ。今回の場合は、6400MB/sの転送速度を持つ。 | ||
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*non-ECCなので、ECCなし。 | *non-ECCなので、ECCなし。 | ||
− | 練習 | + | ===練習=== |
問.PC3-10600 Unbuffered ECC | 問.PC3-10600 Unbuffered ECC | ||
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+ | ==メモリの並列利用== | ||
+ | 並列に書き込むことで高速化する技術。 | ||
+ | ; デュアルチャネル | ||
+ | : 2枚1組で協調動作させる。最も一般的。 | ||
+ | : 速度が2倍になるとは限らない。 | ||
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+ | ; トリプルチャネル | ||
+ | : 3枚1組で協調動作させる。LGA1366世代のみ。メモリの相性はやや出やすい。 | ||
+ | : 速度が3倍になるとは限らない。 | ||
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+ | ; クアッドチャネル | ||
+ | : 4枚1組で協調動作させる。LGA2011系で採用。メモリの相性がシビア。 | ||
+ | : 速度が4倍になるとは限らない。 |
2015年5月26日 (火) 07:29時点における最新版
追記オナシャス!
目次
基本的なメモリの種類
基本的なやつ
方式による区分
これは知っておこう。
- DDR(Double Data Rate)-SDRAM
- DDRメモリでは一番古い。それまでのSDR(Single Data Rate)SDRAMの倍の2bitずつでデータを送受信できることが特徴。
- Intelで言えばPentium4の初代(Willamette)から3代目(Prescott)くらいまで?
- 化石。収集する価値はキーホルダー目的くらいしか無いのでは…。
- 切り欠きは忘れたけど、明らかに端子が少ないのでわかるはず。
- 容量は512MB程度までがギリギリ見るか?
- DDR2-SDRAM
- けっこう古い。初代DDRのbit数でデータを転送する。
- LGA775世代のPentium4の3代目(Prescott)からCore2の2代目(Wolfdaleとか)くらいの世代まで。
- 用途によっては使い物になるかもしれないけどやっぱ古い。
- 切り欠きがほぼ真ん中のあたりにある。
- 容量は2GB程度までは見るかも。
- DDR3-SDRAM
- まだ主流。DDR2の更に倍のbit数でデータを転送する。
- LGA1366やLGA1156以降の世代。LGA775世代も一部採用している上2つよりも息の長いメモリ。
- だいたいのCore iシリーズは基本的にこれ。収集しておいて損は無い。
- 切り欠きが少々寄っている。
- 容量は1~8GB程度。
- DDR4-SDRAM
- 現状はLGA2011-3のみの採用。今後の主流。
- 端子が斜めになっている(らしい)特徴を持つ。
- 容量は4GB以上から?
形状による区分
見た目でわかる。
- DIMM(Dual Inline Memory Module つまり両面実装)
- 現在のデスクトップPCの一般的なやつ。長いよ。
- SO-DIMM
- 現在のノートPCの一般的なやつ。短いよ。
- フルハイト
- デスクトップ向けのフツーのやつ。
- ハーフハイト
- デスクトップ向けのフツーのやつの半分の高さのやつ。
メモリの機能による区分
ここから難しくなる。
- Unbuffered
- いわゆるフツーのメモリ。一般的にPC用といったらコレ。
- 複数枚挿すと同期が取れずうまく動かない場合があるが、安価で速い。
- Buffered
- フツーのメモリ+バッファメモリ。サーバーやワークステーション向けのメモリ。
- メモリ同士の同期を取るためのバッファがあり(モジュールの真ん中らへんに多分ある)、大量に挿してもだいじょーぶ。
- ただし、バッファの分高価になり、速度も劣る。
- 普通のPCに挿した場合、動かない場合がある。(そもそもソケットに入らない場合すらも)
- non-ECC
- エラー訂正機能なしのフツーのメモリ。一般的にPC用といったらコレ。
- エラー訂正の機能を持たないが、1bitのエラーを検知可能。
- 安価で速い。
- ECC
- エラー訂正機能ありのメモリ。サーバーやワークステーション向けのメモリ。
- 1bitまでのエラーを訂正可能で、2bitまでのエラーを検知可能。
- ただし、エラー検知のためのチップが必要なため、高価で遅い。
その他の区分
- LV(DDR2Lなどで表記)
- 低電圧版。DDR2なら通常が1.8Vだが1.5Vで動作し、DDR3なら通常1.5Vだが1.35Vで動作する。
- マザーボードとメモリーコントローラー(CPUやチップセットに内蔵)の対応が必要。
- LP
- 超低電圧版。モバイル機器向けなので割愛。
メモリの速度ランク
ややこしいけど、覚えよう。
使いそうなとこだけ。
最大転送速度は、あくまでメモリの最大転送速度であって、それ以下の速度しか出ない場合もある。
メモリ上の表記 | 種別 | 最大転送速度[MB/s] | メモリクロック(バスクロック)[MHz] | 相当する型番 |
---|---|---|---|---|
PC2-4200 | DDR2 | 4200 | 133(266) | DDR2-533 |
PC2-5300 | DDR2 | 5300 | 166(333) | DDR2-667 |
PC2-6400 | DDR2 | 6400 | 200(400) | DDR2-800 |
PC3-8500 | DDR3 | 8500 | 133(533) | DDR3-1066 |
PC3-10600 | DDR3 | 10600 | 166(667) | DDR3-1333 |
PC3-12800 | DDR3 | 12800 | 200(800) | DDR3-1600 |
PC3-15000 | DDR3 | 15000 | 233(933) | DDR3-1866 |
PC3-17000 | DDR3 | 17000 | 266(1066) | DDR3-2133 |
PC3-19200 | DDR3 | 19200 | 300(1200) | DDR3-2400 |
書いた人でも勘違いしてたので、こう覚えよう。
DDR2はメモリクロックの2倍がバスクロック。
DDR3はメモリクロックの4倍がバスクロック。
メモリのレイテンシ
これを気にする人は相当コア。
メモリの遅れを数値化したもの。
基本的に数字が低ければ低いほど速い。
CL9-9-9-24のような表記をする。(詳しい内容まではわからないので割愛)
これによって微妙に速度ランクが変化する場合がある。(例としてPC3-10600がPC3-10666になったり)
基本的には気にしなくて良いが、新しい世代のメモリほどこの値が大きくなる傾向があることは覚えておこう。
メモリの表記
総復習
例.PC2-6400 Unbuffered non-ECC
- 最前が世代を表す。DDRならPC、DDR2ならPC2、DDR3ならPC3、DDR4ならPC4。この今回の場合は、DDR2。
- その後ろが速度ランクを表す。[表記の数字]MB/sの転送速度を持つ。今回の場合は、6400MB/sの転送速度を持つ。
- Unbufferedなので、バッファなし。
- non-ECCなので、ECCなし。
練習
問.PC3-10600 Unbuffered ECC
メモリの並列利用
並列に書き込むことで高速化する技術。
- デュアルチャネル
- 2枚1組で協調動作させる。最も一般的。
- 速度が2倍になるとは限らない。
- トリプルチャネル
- 3枚1組で協調動作させる。LGA1366世代のみ。メモリの相性はやや出やすい。
- 速度が3倍になるとは限らない。
- クアッドチャネル
- 4枚1組で協調動作させる。LGA2011系で採用。メモリの相性がシビア。
- 速度が4倍になるとは限らない。