最終更新: 2016年12月19日 (月) 19:42

グラフィックスドライバの少し細かい話

グラフィックスドライバにおけるどーでもいいかもしれないけど、意外と大事な話。
古い情報です。更新予定はないです。

そもそもグラフィックスドライバって?

GPUを動かすために必要なドライバです。表示するだけならOS標準のもので事足りますが、より高度なこと(例:ゲーム、エンコード等)をするためには必須となります。
とはいっても、OS標準のものはあくまで「とりあえず」のものなので、基本的にはメーカーサイトから適合したものを導入しましょう。
NVIDIAだとForceWare(もう古い?)、AMDだとCatalystと呼ばれるものがそれにあたります。Intelは特に名称はなかったと思います。

グラフィックスドライバのバージョンアップ

基本的に最近のグラフィックスドライバは、適合するバージョンのドライバが更新された際に通知が出るように、別途ソフトウェアをドライバファイルに入れていると思います。
それを導入している場合は、最新ドライバがリリースされてもすぐに導入することができるでしょう。
そうでない場合は、自分でメーカーサイトに行って適合するドライバを探して、インストールする必要があります。
古いドライバの場合、上手く動かないソフトがあったり、特定のバグなどがあったりするので出来る限り更新しましょう。

グラフィックスドライバのバージョンによる性能変化

ここからが本題です。
先ほど、グラフィックスドライバの更新はやったほうがいいという風に書いていきましたが、実はそうとは限らない場合も存在します。
確かに最新のゲームを新しいグラフィックボードでやる場合、グラフィックスドライバの更新によって快適性が向上する場合があります。
FPSが上がったり、バグが修正されたり・・・顕著な恩恵は多々有ります。
ただし、それは新しいグラフィックボードの話であって、古いグラフィックボードには必ずしも当てはまりません。
むしろ、場合によっては性能が低下する場合もあります。
また、稀にですがファンが止まるなどといった重要な不具合を引き起こす「地雷ドライバ」が紛れてくる場合もあります。
私は明らかにヤバイハズレを引いた記憶はありませんが、TVを見る際に必ずシュ◯ック(=画面が緑)になるドライバを引いたことがあります。(HDCP関連?)

どうしてこういったことが起きるのか

基本的にグラフィックスドライバは、新しいグラフィックボードが出た場合、そちらが優先的に更新されていくようになります。
そうなると、古いグラフィックボード用のドライバはあまり更新されなくなるのですが、たまに安定を向上させるための更新を行う事があります。
ですが、安定性と性能はトレードオフなので、安定性が向上しても性能が抑えられてしまうといったことが普通に起こります。
これによって、ドライバ更新によって性能が下がるといったことが起こるのです。
ただし、その幅というのはマチマチで、タイミングも突然なので気づかない時は気づきません。
なので、ボードを手に入れた時点でベンチマークを実施して、その結果を記録しておくことをオススメします。
なんとなく重いなーと感じたらベンチマークの結果を見比べてみれば実はドライバ更新で性能低下していたという時も気づくかもしれません。

回避方法

とにかく、情報を仕入れましょう。
自分でベンチマークを取って記録しておくことも大事です。
また、新ドライバが出てもすぐに飛びつかないようにしましょう。
更新する場合は、古いバージョンのドライバの再インストールが出来る状態かも確認しておきましょう。(復元ポイント、古いドライバのインストーラ等があるか)

性能低下や問題が起こりうるバージョン

ここからはメモ的なものです。見つけたら順次追加していければと思います。
また、こんなのがあったという場合は追加してください。

NVIDIA

  • ForceWare 196.75(2010年)

Geforceの9000番、200番に関連?特にG92チップ(9800GT、9800GTX、GTS250)のものがヤバイらしい。
具体的にはファンが止まり、チップが焼損する。公開停止済み。

AMD(ATI)

  • Catalyst13.12(14.1)以降(2014年)

HD5000番台、HD6000番台、HD7000番台でOpenGL性能低下が見られる。
HD5870でだいたい70%程度に低下し、OpenGLが苦手なGeforce並かそれより少し上の性能しか得られなくなる。(マインクラフト等に顕著に影響)
Catalyst13.9までのドライバを使うことで解決する。
なお、現行のドライバでも起こりうるかは不明。(おそらく起こると推測)
HD7870 Catalyst13.9 VS 13.12 VS 14.2b.png
これはHD7870をCINEBENCHR11.529のOpenGLテストで計測したもので、上から順にCatalyst13.9、Catalyst13.12、Catalyst14.2b(ベータ)となっている。