差分

フィルムカメラ部

9,153 バイト追加, 2022年4月5日 (火) 03:07
/* フィルムカメラって、どうなの? */
# 基本的にデジカメでいう素子サイズがフルサイズ以上(寧ろそれより小さいほうが珍しい)
# ベイヤー配列のセンサー特性に起因する偽色、パープルフリンジが出にくい(出ない?)
# 一眼デジタルカメラに比べて頑丈(特にMFのフルメカニカルは)
# シャッター音が気持ちいい(個人差があります)
# 初期投資を低く抑えられる(個人差があります)
# シャッター音が気持ちいい(個人差があります)
# 現像して撮影結果が出るまでわくわくする(個人差が(ry
# フィルム装填時のリロード感がレボリューション(個人(ry
 
 
===長所について===
 
* 1.基本的にデジカメでいう素子サイズがフルサイズ以上
 
そもそもフルサイズ、っていうやつが35mmフィルムに近いサイズだったから、というネーミングなわけだが。
 
露光部が広いので、一般的にフルサイズの利点と言われる、ボケの大きさを享受できる(気がする)
 
さらにさらに、デジタルだと高嶺の花、中判もちょっと手を伸ばせば手に入る。
 
デジタルでは現状存在しない大判も入手、使用可能っぽい(4x5フィルムとかヨドバシで買える)。
 
逆に、フルサイズ以下のサイズのものになると…APSフィルムは生産してないし今となってはロモグラフィーの110フィルムしか…コダックの8ミリは用途違うし…
 
 
* 2.ベイヤー配列のセンサー特性に起因する偽色、パープルフリンジが出にくい
 
原理的に出ないらしい。というより、ベイヤー配列特有の現象だろうか。
 
まあ、最近のデジカメは処理するときに補正してくれる…だろうが。
 
ただし、レンズによる諸収差(特にこの場合は色収差が関係あるか)は出てくるのでレンズがいい加減でいいかといえば…?
 
 
* 3.初期投資を低く抑えられる(個人差があります)
 
ジャンク部の本領発揮です!後述。
===短所===
# 撮ってすぐ確認できない、現像に時間がかかる(場合がある)
# ランニングコストがとにかく高い
# フィルムのISO値が現行デジカメのセンサーのそれに遠く及ばないフィルムのISO値が現行デジカメのセンサーのそれに及ばない
# ISO値の変更はできない(装填してるフィルムを撮り切るまで変更不可)
# カメラそのものの性能が低い(AF速度、AF精度、シャッター速度などなど)
# デジタル化の手間とコストと画質劣化がめんどくさい
# (メカニカル機)重い。ゴツい。持ちにくい。
# (自動巻き機)電池が高いしもちが悪いフィルムがどんどん生産終了になる# デジタル化の手間がかかる
===短所について===
* 1.撮ってすぐ確認できない、現像に時間がかかる(場合がある)
原則現像しないと結果は出ません。例外はインスタント。(チェキとかね)
現像そのものは、35mmカラーネガフィルムであれば、当日仕上げ対応のキタムラで1時間あれば現像終わって上がってくる(もちろん、当日仕上げ対応してない場合は…)。現像そのものは、「富士フィルムの」カラーネガフィルムであれば、当日仕上げ対応のキタムラで1時間あれば現像終わって上がってくる。長くても1日。なぜなら、富士フィルムは全自動カラーネガフィルム現像マシンというものを出しているから。142万円也。
が、モノクロとかリバーサルとか中版とかだと、お店にもよるだろうが、現像所に発送して〜という手順になるため、中3日とか一週間とか。モノクロ、リバーサル、その他のメーカーフィルム全般だと、お店にもよるだろうが、現像所に発送して〜という手順になるため、基本的に一週間〜。専門の現像所なので、きれいに現像、プリントしてくれるが、いかんせん時間がかかる。 最近だと近くに現像してくれるお店がなくても宅配で現像受付してくれるところもあるので、検索してみると良い。時間はかかる。 何れにせよ、「撮影→確認→調整→撮影」というやり方ができないので、撮影タイミングでパラメータと環境、被写体の状況から写りをシュミレーションする必要が出てくる。これができるようになるとデジタルでも一発勝負に強くなれる…と思う。
家の近くにモノクロ、リバーサル、中版の当日仕上げのお店があったら幸せだと思います。はい。無くはない。
* 2.ランニングコストがとにかく高い
フィルムの購入、現像、(必要なら)プリント、(カメラによっては)リチウム電池。
高い。高すぎる。35mm24枚撮りカラーネガフィルムで最安400円ちょっと、現像+L版プリントで1000円くらい。リチウム電池も1000円くらいする。L版プリントで1000円くらい(フィルムの種類によって更に増)。リチウム電池も1000円くらいする。
画質を求めたりさらなる表現を求めたりするとさらに上がっていく。ついでを言うとな、現像代はフィルム一本ごとにかかる。
だからデジタルと同じノリで連射連射連射連射ァ!するともれなく財布が死ぬ。
ちなみに電池に関してはサイズ互換充電式の電池(CR123A互換のLi-Fe電池とか)を使うって手はある。でも、過放電すると簡単にお亡くなりになるみたいだし、多少取扱いに気を遣う必要がありそう。(まだ試したことないケド)あと、日本では一般的ではないので、入手性は悪い。アマゾン先生で検索しよう。 * 3.フィルムのISO値が現行デジカメのセンサーのそれに遠く及ばないフィルムのISO(ASA)値が現行デジカメのセンサーのそれに遠く及ばない* 4.ISO(ASA)値の変更はできない
現行デジイチのISOって低くてもMAX6400とか、中級機なら100000とか出せる。画質を考えると常用感度は高くて1600とか3200とか、そのくらいになるだろうと思う。
一方のフィルムはというと、ネガだとフジのNATURAが1600、モノクロはイルフォードに3200があった。そんな感じ。そしてヨドバシのフィルムコーナーには100とか400あたりがズラッと並んでいる。つまりそういうことだ。一方のフィルムはというと、ネガだとフジのNATURAが1600、モノクロはイルフォードに3200があった。他だと高感度フィルムで800とか。そしてヨドバシのフィルムコーナーには100とか400あたりがズラッと並んでいる。つまりそういうことだ。 400で常用、800は高感度、1600だと超高感度という売り文句になる。そのくらいの世界なので、シャッター速度がそこまで稼げない上に、暗いレンズは使いにくくなる。
シャッター速度が容易に稼げない、手ぶれ補正が無いのも含めて、ブレには最大限気をつける必要がある。無駄にフィルムを浪費するわけにも行かない。
ただし、下方向にはISO100以下のフィルムがそれなりに存在し、晴天下とか三脚運用が前提になるが、きちんと使ってやれば超☆美☆麗☆画☆質になる…らしい。ただし、下方向にはISO100以下のフィルムがそれなりに存在し、晴天下とか三脚運用が前提になるが、きちんと使ってやれば超美麗画質になる…らしい。 あと当然ながらISO値は変更不可。朝晴れてたからってISO100入れて即曇っても泣かない。(そのためにカメラ複数台用意するって手は有効) 一応現像時に増感を指定することでiso値を+1段〜2段くらいあげられる(フィルムの増感適正による)。デメリットはあるので何でもかんでも増感するというわけには行かないが。  ちなみにフィルムの箱にはASA感度…つまり今のISO感度と一緒の数字(100とか400とか)以外にもDIN感度というのが表記されてるものが多いはず。これは古いカメラとかに使われてたもの。(21°とか27°と表記する)ASA感度とDIN感度をくっつけたものが本来のISO感度(100/21°とか400/27°と表記)というもの。まあ、ASA感度=ISO感度で覚えててもとりあえずなんとかなるはず。 ついでに言うと、モノクロフィルムは表記のASA感度より低い感度として使う方が階調が綺麗になるそうだが…詳しくはしらん。  * 5.カメラそのものの性能が低い こればかりはどうしようもない。時間の流れには勝てない。シャッター速度とか。 どうしても、っていうならNikonのF6とか、CanonのEOS-01vとかその辺使えばいいんじゃないかな。 * 6.デジタル化の手間がかかる アナログなので、ネットとかで公開するときはデジタル化が必要になる。 自分でやるか、お店でやるかの二択になるが、基本的にお店でやってもらったほうが圧倒的によい。現像のときに、一緒にCDに焼いてくれるサービスがあるところが多いので、任せよう。 自分でやる場合、専用フィルムスキャナー、フィルム対応スキャナー、デジタイズアダプターの三択。詳しくは自分で調べてほしいが、フィルムの取り扱いがあまりに面倒なうえ時間かかるしほぼ手作業なので店に頼んだほうがずっといい。機材かなり高いし。
==じゃあどうするんだよ==
 
===サブ機に使おう===
 
多分一番無難な考え方だと思います。というかこの記事にたどり着いた時点でこっちだと思うんだけど。
 
メインは一眼デジタル。サブでフィルム。フィルム特有の質感を楽しんでいつものフォトライフに味わいを。
 
カメラの選び方を工夫すればデジタルとレンズが共用できて面白いぞ!でもそこは沼だ!
 
この記事ではこの「サブ機に使う」を焦点に当てます。
 
===いやいや、俺はメインで使うぞ===
 
知らんぞ
 
===いやいや、俺はメインで使うぞ(instaxの場合)===
 
instax(いわゆるチェキ)をメインにするのは無理のある話ではない
 
斜陽産業のフィルム業界の中で割と輝いているのがフジフィルムのインスタントカメラ。握手会とかでツーショットチェキとかで撮って出しですぐプレゼントしてもらえるやつ。
 
フィルムもそんなに高くないし、現像代もいらない。しかもなんかちょっと流行ってるから多分すぐには廃盤にならない。
 
最近はライカ Sofortとかロモグラフィー Lomo’Instantの社外でinstaxフィルムを使うカメラがあったり、富士フィルムもそこそこ台数出してたりするので、コイツをメインにするのはまあアリかも。
 
==カメラを調達したい==
 
フィルムを始めるにあたって、当然フィルムカメラを手に入れる必要がある。
 
ありがたいことに、デジタルカメラよりはだいぶ安く調達できる(事が多い)ので、ある程度トライ・アンド・エラーができる。お財布と相談ではあるが。
 
===中古で手に入れる===
 
一番無難。
 
一般的なAF一眼レフのカメラを探すと無難。一眼デジタルを使っている場合はレンズ資産がそのまま活かせる場合がある(キヤノンFE、ニコンF、ミノルタA、ペンタK等)。なので、今もマウントが現存しているメーカーのものを探すほうが無難。(資産共有しないにしても、現存メーカーのほうが無難と思われる)
 
中古品で売ってる以上ある程度動作確認とかはされているはずなので、動くものを確認して買うべし。
 
挑戦的な人はMF一眼もアリ。ただし、中古で買おうとすると状態がいいものは値段が少々張る、安いものはジャンク箱…という感じ。こちらもマウンヨアダプチー経由でデジタル機にレンズ資産を持ってくることもできる。お得。あとニコンFマウントなら現行機種にもつく。
 
一眼にこだわらないのであれば、レンズ一体型のコンパクトカメラもアリ。富士フィルムとかコンタックスが有名。ただ、筆者がよく知らないので追記求む。
 
二眼、中版大版とかレンジファインダーとかはよくわかんないので割愛。どちらにせよ高い。
 
===ジャンクで手に入れる===
 
とりあえずキタムラのジャンク箱あさってこい。割と動くのが有る。
 
こちらでおすすめなのはMF一眼。なぜならジャンク箱その場で動作確認できるから。
 
シャッターチャージできるか、シャッター切れるか、フィルム送れるか、蓋はきちんと閉まるか、シャッター速度変更してちゃんと変わるか。電池なしで最低限の動作をするので、いろいろ確認しよう。
レンズは付いていない場合があるので、そのときは別途ジャンク箱を探して対応するマウントのレンズを手に入れること。
 
逆に、AF一眼はおすすめしない。動作確認できない。
 
===新品で手に入れる===
 
新品となると、選択肢がすっっっっっっっっごい狭くなる。当然である。
 
ロモグラフィーのトイカメラなら結構売ってるので、入手性は高い(が、トイカメラである点に注意。)
 
一応ニコンが新品のフィルムカメラを出しているが、いつ終売するかわからないので注意。
 
ライカは知らん。
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