写真部まめちしき

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2015年10月19日 (月) 19:01時点におけるKamiyukou (トーク | 投稿記録)による版 (モーター別の特徴)

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ちょっとしたことをまとめていこうと思います。

本体・レンズ関連

メーカーによる機能と基本的な名称

メーカー 手ブレ補正 超音波モータ搭載 APS-C用 フルサイズ向け
(APS-C可)
現行マウント ミラーレスマウント 旧マウント そのほか 備考
キヤノン IS
(Image Stabilizer)
USM EF-S EF EF、EF-S EF-M FD、FL等 STMはステッピングモータ搭載、
L・白レンズ・は上位レンズ
フィルム世代のサードパーティレンズ(SIGMAなど)はデジタルボディだと認識しない。
(ROMチップを新しくすればその限りでない。)
ニコン VR
(Vibration Reduction)
SWM DX FX NikonF(AF-S) Nikon1 NikonF
(Ai,Ai-S、AF-D等)
Nレンズはナノクリスタルコート 機械式露出計アリの場合、レンズの切り欠きの有無によってそのまま使用できるか変わる。
また、F3AF用レンズは特殊なので使えないと思ったほうが良い。
シグマ OS
(Optical Stabilizer)
HSM DC DG 供給先に準じる
(自社向けはSIGMA SA)
供給先に準じる 供給先に準じる EXはF値通し Nikon向けの場合、モーターの有無がある。
本体内蔵手ぶれ補正があるメーカー向けのものは手ぶれ補正機能付属なし。ズームリング方向がNikonと逆。(CANONと同じ?)
タムロン VC
(Vibration Compensation)
USD
PZD
DiII DiI 供給先に準じる 供給先に準じる 供給先に準じる ミラーレス向け名称DiIII Nikon向けの場合、モーターの有無がある。
本体内蔵手ぶれ補正があるメーカー向けのものは手ぶれ補正機能付属なし。
ズームリング方向がNikonと同じ。(CANONと逆?)
USDがリングタイプ、PZDが小型タイプ
SONY
(MINOLTA)
レンズ側はOSS
(Optical Steady System)
ボディ内はAS
(Anti Shake)
SSM E(Eマウント) FE(Eマウント) αマウント E(フルサイズ向けFE) MD、MC等 G・Zesisレンズは上位レンズ SAMはDCモーター内蔵レンズ。
OSSはEマウントのみで、Eマウントでもミラーレスのα7Ⅱからは本体内蔵化された。
(手ぶれ補正付きレンズ使用時は効果の高い方を排他使用になるとか)
PENTAX SR(Shake Reduction)
(ボディ内手ぶれ補正)
SDM DA FA(FA-D含む) Kマウント Kマウント
Qマウント(小型ミラーレス)
プラクチカスクリューマウント(M42マウント) DCはDCモーター搭載、AWは防塵防滴、HDはHDコーティング   旧マウントのレンズでもマウントアダプタで容易に使える。
また、MFレンズでもボディ内手ぶれ補正動作可。
D付きのレンズはデジタル向け設計。

モーター別の特徴

PENTAXはやや特殊なので、気をつけよう。

種類 AFスピード AF駆動音 コスト 説明 備考
ボディ内モーター 遅い うるさい (レンズ側だけ見れば)最安 レンズは安価。
その代わり、ギアの駆動音が大きく、AF時にフォーカスリングが同時にまわるため、レンズを持つ場所に気を配る必要がある。
PENTAXやSONYでは最近まで安価レンズでも主流だった。
レンズ内モーター
(PENTAX除く)
遅い うるさい 安い フツーのモーター。
ものとしてはボディ内モーターとさほど変わらんはず。
ボディ内よりは最適化の意味でマシだとは思うが・・・。
安価だったり、古めのレンズに多め。
CANONのはボディ内モーターがないのでこれが標準。
古めのキットレンズだとIS付きは超音波モーターでなく、こっちだったりする。(USM表記消えてる奴)
超音波モーター
(PENTAX除く)
最速クラス(ものによるが) 静か 高い フツーのモーターみたいな見た目のタイプとリングタイプとがある。
後者の方で高価でレンズ自体が大きくなりやすい分、速くて静か。
また、リングタイプの場合はフォーカスリングが同時に回転して手ガーとなることはまず無い。
でも、古いのは速度もそれなりよ?
ニコンは割と安価なレンズでも採用している。CANONも多め。SONYはそこまで見ないような・・・?
ステッピングモータ
(主にCANON)
速い そこそこ静か それなり DCモーターの派生といえばいいのかな?
最近のCANONの普及価格帯レンズの主流になりつつある。
AFが滑らかで動画向きだとかいう話もある。
最近のレンズから。
DCモーターレンズはこちらにどんどん変わる?
超音波モーター
(PENTAX)
普通 静か 高い PENTAXではあくまで静かなモーターという位置付けなのか、速度は思ったより速くない。
というか、レンズ次第ではボディ内より遅いかも?
デジタル世代のレンズから載ってる。
レンズ内DCモーター
(PENTAX除く)
速い 結構静か 高…い? PENTAXの場合ではDCモーターが何故か速いくせに結構静か。
持っているノウハウの違いか?
最近のレンズから載ってる。
SDMより後発(後継ではない)

その他覚えておくとよい名称・通称(間違いが一番多そうなところ)

名称 意味 説明 備考
Asphericalレンズ 非球面レンズ 球面レンズよりも歪みを抑えられる。(レンズ枚数が減らせる)
絞った場合の性能は球面レンズのほうが上の場合がある。
明記しているのはフィルム世代のレンズが多い
蛍石レンズ けいせきレンズ 色収差を抑える。
温度や湿度によって特性が変わりやすい。
高級レンズ用。
異常部分分散レンズ いじょうぶぶんぶんさんレンズ 蛍石レンズと同じような役割をする(効果は劣る)レンズで、色収差を抑える。
蛍石レンズほどではないが、温度や湿度によって特性が変わりやすい。
名称はメーカー次第。(ED、UD、LD、SD、SLD)
CANON曰く、2枚で蛍石レンズ1枚に相当。
APOレンズ アポクロマートレンズ SIGMAの望遠レンズに多い。
異常部分分散レンズを複数組み合わせたレンズのこと。
望遠鏡なんかにも使われる。
IF インナーフォーカス レンズの中玉を移動させることでフォーカスを定める。
焦点距離によって最短撮影距離が変化してしまうが、前玉が回転しないため、フィルター類が使いやすく、花形フードが使える。
 明記しているのはフィルム世代またはデジタル初期のレンズが多い
バルサム ばるさむ レンズ同士をくっつけるための接着剤のこと。
昔はバルサムという樹脂を使っていたことからそういう名称になっている。
バルサム切れ(レンズが白くなったりする)は接着剤が取れた状態でほぼ自前修理不可。
 余談だが、加熱して急速に冷却すると取れるらしい?(逆かもしれない)
ヘリコイド へりこいど フォーカスリングなどに用いられるいわゆるネジ機構
油が劣化するとスッカスカになったり固まる。
削れたりするとスムーズに回らなくなるので油必須。
油はシリコン系のグリスが無難。(タミヤのミニ四駆用とか)
金属なら鉱物系のグリス(モリブデンとか)も使っていいカモ。
CRC556などのスプレー系は絶対に使ってはいけない(溶剤や油そのものがレンズを曇らせる)
ちょう度とかあるらしいけど、そのへんは機械工辺りに聞こう。
AFカップリング オートフォーカスカップリング オートフォーカス(AF)を駆動させるためのデッパリまたはくぼみ。
カメラ本体のモーターを使ってAFを駆動する場合に用いる。
場合によってはついていない(Nikon一部、Canon全機種)
 Nikonではフィルム世代のレンズで多く用いられる。SONYとPENTAXは新しめでもついてることがある。
フランジバック ふらんじばっく バックフォーカスと混同しやすい。
マウントの奥行きのこと。(マウント面からフィルムまたは撮像素子まで)
フランジバックが長いほどレンズ設計上は余裕があるといえる。(ボディ内にスペースができるため)
一眼レフはミラーレス一眼に比べ、ミラーがある分フランジバックは長い。
 マウントのレンズをマウントアダプタを使用する場合の注意。
フランジバックが長いマウントに、より短いマウントのレンズを装着した場合、
無限遠に焦点距離が合わなくなる。
その場合、近接撮影専用のレンズとして使うか補正レンズが必要。
特にNikonFマウントやKマウントはフランジバックが長いため注意。
また、SONYのαマウントはフランジバックが短めで、ミラーレス一眼はミラーがない分、
フランジバックは極端に短い。(≒いろんなマウントのレンズが使いやすい)

知ると便利なものの名称・通称(間違いが多そうなところ)

名称 意味 説明 備考
バックフォーカス ばっくふぉーかす レンズの最後玉から焦点面までのこと。
特に意識する必要はないが、フランジバックと混同しやすいので念のため。
 
マウントアダプター まうんとあだぷたー 別のマウントのレンズを付けるようにするためのアダプタ
基本マニュアルフォーカス専用になる
フランジバックに要注意。(詳しくはフランジバックの項を見て下しあ)
エクステンションチューブ えくすてんしょんちゅーぶ 接写リングともいう。
レンズとマウントの間にはさみこみ、擬似的にレンズを繰り出すことでより近いものを撮れるようにするもの。
ただし、付けた状態だと無限遠に合わなくなる。
クローズアップレンズ くろーずあっぷれんず 接写レンズともいう。
レンズの前に装着する簡単お手軽なやつ。
ただし、付けた状態だと無限遠に合わなくなる上、歪みが大きくなり、レンズの前の径に合うものである必要があるため、
デメリットも大きいので使いドコロは考えよう。
テレコンバージョンレンズ てれこんばーじょんれんず レンズの焦点距離を長くする(≒より遠くが撮れる)ためのレンズ
ただし、付けた状態だと倍率によって暗くなり、ピントも甘くなりがち。
やっぱりご利用は計画的に。
 2倍のものを用いた場合、絞り2段分暗くなる。
ワイドバージョンレンズ わいどばーじょんれんず  
レンズプロテクター れんずぷろてくたー レンズの保護用のレンズ。
レンズの径にあったものをつけるべし。
UVやスカイライトは厳密には違うが、似たようなものだと思っていい。
細かい画質を気にする人はつけるべきではない。(光が反射したりするため)
PLフィルター 偏光フィルター ガラスや水面の光の反射を取り除くためのフィルター。
レンズの径にあったものをつけるべし。
前の方を回すと偏光具合が変わるのでそれでよく見えるように調整しよう。
付けてる時は暗くなるので、使う時だけつけよう
逆光(正面からの光)の時は効果が無い。順光(後ろからの光)に対して最も効果を発揮する。
サーキュラーPL(円偏光フィルタやC-PL)でないとAFが誤作動を起こす場合があるらしい。
NDフィルター ニュートラル・デンシティーフィルター 光量を落とすためのフィルター。
レンズの径にあったものをつけるべし。
明るすぎてシャッターが切れない・・・でも絞りたくない!というときに使う。
野外では活躍するかもしれないが、出番は少ないと思われる。
イラネ( ´∀`)つ ミ
レンズフード れんずふーど 横などからの余計な光を抑えるためのフード
明るい野外では積極的に使うべし。
ただし、ストロボを炊く場合は影になるので外そう。
丸型と花型のものがある。
丸型と花型のどちらが使えるかは、IFかどうかでだいたい決まる。
レンズの直径に合わせる必要がある。
あまり長いものを使うと、写真の四隅がケラれる場合があるので、レンズにあったものを使うべし。
  • 最短撮影距離の換算方法
一眼用レンズの最短撮影距離表記は、撮像素子から~cmと表記されている。
そのため、レンズの先端からの撮影距離は使用するレンズに応じて換算する必要がある。
表記の最短撮影距離-(最短撮影距離時のレンズの長さ+フランジバック長)でおおよそ求められるハズ。(バックフォーカス長いレンズだと狂うかもしれないが・・・。)
例.smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WRの場合
0.303m[303mm]-(130mm+45.5mm)=127.5mm=12.75cm
(最短撮影距離時のレンズの長さはおおよその値)