自宅サーバーを始めるあなたに

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2015年5月17日 (日) 20:43時点におけるSoutyou (トーク | 投稿記録)による版 (PC)

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最近組み直した自宅サーバ

自宅サーバーを始めんとする方々に向けて書いていきます。以下ではひとまず全世界から閲覧可能なWebサーバーを立てることを前提としています。
基本中の基本から書いていくので、そんなん知ってるわ!って思ったら読み飛ばして下さい。
あと、情報の信憑性が低い部分があったりするのでご了承下さい。

ひとこと

自分のお家にサーバーがあると非常に便利です、捗ります。私は同志を増やしたいです(本音)
まずは第一歩を踏み出しましょう。


そもそもサーバーとは

送られてくるクライアントからの要求に応じて返事を返す仕事をするのがサーバーです。
一番わかりやすいのがWebサーバーで、利用者がアクセスするとウェブページの内容を送ってくれます。このほかに例として以下のような物があります。

  • ファイルサーバー(NAS)
  • FTPサーバー
  • メールサーバー(POPサーバー,SMTPサーバー)
  • DNSサーバー

個人ではWebサーバーとファイルサーバーが多そう?な気がします。しかし、Webサーバーとファイルサーバー両方持ちたいからといって2台PCを用意する必要はありません。もちろん分けても良いのですが、1台で何役もこなすことが出来ます。大企業などでユーザーやアクセスが多い場合や信頼性が重視される場合などは分けた方が良いですが、個人の自宅サーバーにおいて複数台のサーバーに役割を分散するメリットは低いと思われます。

あと、「サーバ」と「サーバー」、最後伸ばすか伸ばさないかというのは自由で結構です。技術系では最後は伸ばさない事が多いです。よく鯖と略されます。


サーバーが自宅にあるということ

近頃はVPSが人気のようで、手軽にサーバーを勉強するならそちらの方が良いと言われています。
しかしながら、サーバー部は「サーバー構築の勉強」を第一の目標にはしておらず、あくまで実用品として使うことを目標にしています。勿論、構築途中で得た経験や知識が後々生かせる事もあるかと思いますが、ここでは目的(=サーバー利用)があって手段を用いる(=サーバーを構築する)ことにします。
ここまでを踏まえた上で、サーバーが自宅にあるということのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

  • 自分と同じローカルネットワーク上にあるということ
    サーバーにはファイルを置きます。どうせ常時稼働させておくなら、自分の持っているあらゆるファイルを一つのサーバーに統括して管理するのが楽です。しかしながら、これを実現するにはお家の中にサーバーがある必要があります。
    最近はクラウドと言って、サーバー上にファイルを置くのが流行です。数GB程度なら良いですが、数十~数百GBもの大量のファイルを別所のサーバーに置くのは非現実的です。なぜならば、転送出来るデータの量には限りがあり(大手プロバイダの多くには一日当たりのアップロード容量制限がある)、そもそも時間もかかりすぎます。
    気軽に手軽にファイルを置いたり取り出せるファイルサーバーとしての用途も兼ねるのであれば、自宅サーバーという選択が最適です。
  • (ハードウェアも含めて)自分が管理者であるということ
    自分の好きなように出来ることのメリットは非常に大きく、ブロードバンド回線環境以外、縛られる物はありません。保存領域の容量が足りなくなってきたらHDDを付け足せば良いし、処理速度が足りなければCPUやメモリを自由に強化できます。
    また、ソフトウェア面から言うと、レンタルサーバーなどではありがちな管理者権限が与えられない事などは、自宅サーバではないです。

デメリット

  • 電気代


用語集のようなもの

長くなったので、ネットワーク用語集に移動しました。
用語集を最初に読むのが面倒なら、とりあえず飛ばして分からない単語が出てきた時に参照しましょう。

必要なもの

ブロードバンド回線(グローバルIP付)

まずこれが無いと外部に公開できない!
加えて、外部公開するのに必要なのがグローバルIPアドレス。 集合住宅の場合、プライベートIPアドレスしか割り振られない事があり、一戸建て向け回線においてもグローバルIPアドレスが付与されない物がある。
更に、グローバルIPが割り当てられる事業者においても、サーバ運用を禁止している場合がある。この点に関しては自分の利用している回線を確認しよう。
参考程度に以下にサーバ公開が可能かどうかを回線毎に示す。

回線サービス名 鯖外部公開 備考
フレッツ系 基本的にグローバルIPあり
プロバイダによっては30GB/日の転送制限があるのでサーバー運用時には注意[1]
auひかり系 基本的にグローバルIPあり
プロバイダによらず30GB/日の転送制限があるのでサーバー運用時には注意[1]
nuro光 × 個人向けはプライベートIP。
IPv6であれば外部からアクセス可能?
CATV系 事業者によりけりなので要確認。
プライベートIPの場合や、グローバルIPだが鯖立て禁止の場合などがある。
また、同じ事業者でも地域により異なる場合があるため注意。

※上記を完全に信頼せず、自身で調査し、必要であれば問い合わせた上で回線契約・サーバー運用を行って下さい。

ブロードバンドルーター

まずあるはず。間に無線LANルーターを噛ませていればそれが当てはまる可能性がある。
ただし、光回線契約をしている場合、レンタルのルーターがあり、ONU(光終端装置)とルーターが一緒になっている場合がある。
その場合、そちらが大元のルーターの役割を持っているので、無線LANルーターのルーター機能は切ってしまおう。(有線LANハブ兼アクセスポイントとして使用する)
なお、そちらに関してはおそらくポート開放やらでめんどくさいパターンになるので頑張ろう。
NECやBUFFALOといった市販の無線LANルーターの方が大元のルーターになっている場合は、多分やり方は調べりゃいくらでも出るのでおそらく楽。

PC

一般的にPCと呼ばれる物で、かつLANが付いている物なら一応どれでもサーバー化可能。もし余っているPCがあるのなら、まずはそれでサーバーを立てて遊んでみましょう。良い経験になります。
その上で、以下に示す向き不向きというものを意識して安定稼働を目指しましょう。
あと、常時稼働するものなので、少し消費電力も気にしましょう。一人暮らしの場合は特に。

  • サーバー
    名実ともにサーバーとしての利用を想定して設計されたものなので、信頼性は高い。時折NTT-Xなどで1~2万円程度という非常に安い価格で販売されることもあり(安鯖)、手軽に安定したサーバーを運用するなら非常におすすめ。
    ただし、サウンド機能がなかったり、PCI-Eが×8という変則的なものも存在するのでその辺りが必要な場合は注意は必要。(大抵は困らないと思われるが)
  • ノートPC
    しばしば、ノートPCは消費電力が低く(2コアi5程度のクラスでも20W以下にできる)、更にバッテリが付いていて停電時も安心だからサーバー向き、などと言われることがありますが、正直あまりおすすめ出来ません。
    熱がこもりやすい上にメンテナンス性も低いので、長期間の安定稼働は望めません。おためしで数日間鯖にしてみるならアリ。
  • 一体型PC
    ノートPCと同じく、内部に熱がこもりやすいのでサーバーには不向き。常時稼働が前提のサーバー用途で利用すると、HDDなどがすぐに壊れてしまう恐れがある。
    また、HDDの交換においても分解に難がある場合が多いので厄介。
  • MAC
    こいつをサーバーにすると考えてはいけない。いいね?
    真面目な話をすると、ノートPCや一体型PCのようなメンテナンス性の悪さ(超絶バラシにくい)に加えて、専用のパーツが必要だったりなど、パーツの互換性に難がある。
    サーバーにはできるらしいが・・・まあ、やるなら壊すつもりで。
  • 自作PC
    パーツ選びが重要。これによりサーバー向きか否かが大きく変わる。詳しくは自宅サーバーのための自作PCを参照。

やる気

おきまり。無きゃ構築して運用できるわけないだろ!いい加減にしろ!

くじけぬこころ

ルーターのポート開放設定が見つからなくてもめげない心も必要(レンタルのルーターだと隠しメニューとかにあったりする)。
サーバーが安定しなくってもいろいろ見直すことも・・・ね。


書きかけです

脚注

  1. 1.0 1.1 1日で30GB以上のアップロードを行うと、速度制限がかけられる場合がほとんどである。OCNなどのプロバイダでは複数回にわたって転送制限を超えた利用者を強制解約する場合がある。