聴いてみると面白いカモ?MIDIの話

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2015年5月20日 (水) 16:21時点におけるKamiyukou (トーク | 投稿記録)による版 (SoundFontって何?)

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わるくない!決してわるくないぞ!

前置き的な話

そもそもMIDIってなによ?

MIDI(えむあいでぃーあいとかみでぃーとか)は、電子楽器の演奏データを機器間でデジタル転送するための世界共通規格です。
物理的な送受信回路・インタフェース、通信プロトコル、ファイルフォーマットなど複数の規定から成り立っています。(Wikipedia抜粋)

なににつかうのよ?

電子楽器を演奏したり、曲を作ったり・・・なんてことに使います。
それだと大抵の人は縁のない話に聞こえますが、かつてはMP3データですら重かったので、MIDIで音楽を聴いていました。
そう考えると身近に感じるかな?

でも、いまはつかわないんじゃないの?

確かに使用する機会は減っていますが、MIDIの技術を利用したものはまだまだ存在しています。
ボーカロイドがいい例だと思います。
また、MIDIで有名なものというと、東方Projectの楽曲が有名かと思います。
ゲームで花映塚まではゲームでMIDIかWAVかどちらを使うかが選択出来ました。
現在の曲もMIDIを使用して作成しているもののハズです。(MIDIデータは公開されてませんが)

MIDIデータってなによ?

MP3やWAVのような音声データが楽譜+楽器だとすると、MIDIデータ(拡張子は[.mid])は楽譜だけのデータです。
つまり、楽器の役割を果たすMIDI音源を別で揃える必要があります。
これによるメリットはデータ量が劇的に少なくなることです。
MP3やWAVは1曲あたり数MB~数十MBですが、MIDIデータは数KB~数百KB程度です。段違いですね。

でもお高いんでしょう?

Windows環境なら「最低限MIDIを流せる」音源があり「鳴らすだけなら」環境はすでに整っています。
ただし、ホントに「最低限」の環境なのでちゃんと音がならなかったりすることもしばしば。(XPなら多少マシですが)
そのため、少なくとも「聴けるMIDI」を目指すのであれば「少々の手間」は必要です。
お金をかけなくても聴く分には問題ないところまで行けるかと思います。
ただし、MIDIの特性として音源によって鳴らせる音が異なることがあります。
そのため、「作曲者の思惑通りの音を鳴らす」場合はお金がかかる場合もあります。

本題

現在、MIDIが使われることは以前より少なくなりましたが、それでもまだまだMIDIを使っている方は大勢います。
そんなMIDIを少しだけこだわって聴いてみよう!というのが本題。
なお、演奏の話については私はよくわからないので、別のサイト様を参照してください。

MIDIを聴くにあたって準備するもの

上の方と少々かぶりますが、ここでは箇条書きで。

  • 聴きたいMIDIファイル(.midなやつ)
  • MIDI音源
  • MIDIMapper


上2つは軽く説明済みですが、楽譜と音源を用意してくださいってことですね。
で、一番下ですがMIDI音源が複数ある場合、どの音源を使うか選択するためのソフトが必要です。
以前はWindowsに標準で用意されていましたが、Vista以降から削除されてしまいました。
そのため、別途用意が必要です。

MIDI音源の種類

MIDI音源には、大きく分けて2つのものがあります。

  • ハードウェア音源
  • ソフトウェア音源


これらはそれぞれ以下の特徴を持ちます。

音源 価格 音源数 音質 PC負荷 スペース 備考
ハードウェア 高い 制限あり 良い物が多い 低い 取る(物理的に) 個人で持ってることは少ないかも・・・?
ソフトウェア ピンキリ(無料もある) 実質無限に増やせる ピンキリ 高め 取る(PCの容量的な意味で) 現在主流。


ハードウェア音源で有名な(かつ個人で持っている可能性がある)音源というと、東方の神主も使っていたSC-88Proや、SD-90等が挙げられます。
また、ソフトウェア音源で有名なものは、Windows標準音源であるMSGS等があります。
また、PCでATXマザーボードだとかMicroATXのような規格があるように、MIDIの音源にも規格があります。

  • GM(GM2)

MIDI音源の標準的な規格。
だいたいのメーカーの音源はこれに準じている。
そのため、これに準じている音源&MIDIファイルならまず鳴らすことはできると考えて良い。
ただし、互換性最優先のため音源の幅は狭め。

  • GS

Roland社が提唱した規格。
GMより古くからあり、GMの元になった実質の標準音源。
そのため、使われている曲は多い。
東方などもRolandの音源を使用している曲が多く、GSで鳴らすことを意図している曲もまた多い。
また、Windowsの標準音源もこれに準じている。(というよりRoland社のOEM)

  • XG

YAMAHA社が提唱した規格。
Roland社が提唱したXGに対抗していた規格だが、GSより後発のためもあり、使われている曲はGSに比べ少ないと思われる。
YAMAHAなだけあってオーケストラ等には強いかも。
また、古いサウンドカード等にもチップを供給しており、昔は結構頑張っていた。

もし、MIDIが上手く鳴ってくれないという場合は、使用している音源の規格が違うという可能性もありえますね。
基本的にはGS準拠のものを選んであげればたいていなんとかなります。

ソフトウェアMIDI音源の紹介

ソフトウェアMIDI音源は、ネットで買って導入することも可能ですが、フリーで導入することも可能です。
ここでは、フリーなソフトウェアMIDI音源について紹介をしていきます。
導入方法については、めんどくさいので長くなるので割愛します。(以下のものを調べたときに出てくるでしょうし)

  • MidRadio

一番楽な方法。YAMAHA社の音源を搭載しているMIDIプレイヤー。
それを導入することで標準のMIDIよりはいい音でMIDIが聴けるようになるハズ。
ただし、プレイヤーでの再生のみで、ゲーム等には使えないのが欠点。

  • SY-XG50

YAMAHA社のソフトウェア音源。
元々有料の音源で、同社のMU50相当の性能を持ち、そこそこMIDIを楽しめる。
ただし、欠点としてXPまでの対応で、Vistaからは導入できても音が出ないという致命的な問題がある。

  • timidity++

ソフトウェアMIDIの一つであるSoundFontを利用するためのソフト。
古いソフトであるが、ゲームでも利用できる。
ただし、MIDIMapperが別途必要なのと、少々動作が不安定だったりするかも?

  • BassMIDI

timidity++と同じく、ソフトウェアMIDIの一つであるSoundFontを利用するためのソフト。
timidity++と異なるところとして、MIDIMapperが同梱されていることと、プロファイルが2つあること(使い分けがし易い)が挙げられる。
個人的には楽なのでこれを推奨。

SoundFontって何?

音源ファイルの形式の一つで、.sf2という拡張子を持ちます。
これを入れ替えることで簡単にソフトウェアMIDI音源の音源部を交換したり、追加することが可能です。
現在も様々なものが出まわっており、様々な楽器の詰め合わせ、特定の楽器単品、またフリーのものでも市販の音源並に手の込んだものもあったりします。
興味がある人は、いろいろ探してみると面白いかもしれませんね。

こうしんりれき

2015 5/12
記事&前置き的なやつ作成
2015 5/20
本題作成